コラム
column

2019.10.27

美の守護者、、、表具師


お客様に美術品を愛でながらお食事をして頂く

料亭には美の守護者である表具師の存在が欠かせません。

表具師とは絵画、屏風、襖絵、古文書の修復や表装など多岐にわたり

美術品の価値を高めてくれる造詣深い技術者です。

山口楼では三代目・喜八郎の頃より水戸市五軒町の寺門泰清堂さんに

絵や屏風の管理、修復をお願いしてきました。

今、五代目の私は美術品の事で迷いや困り事があるとすぐに相談を

させて頂いております。

寺門さんは昭和53年より京都の岡崎清光堂さんで修業を積み

昭和60年には第70回表装競技展覧会で京都市長賞を受賞されました。

そして昭和62年に地元である茨城県水戸市で独立開店。

今では美術館所蔵品や文化財の保存修復表装にもご尽力されてます。

寺門さんの仕事はただ単に修復するのではなく、その絵画の特徴、歴史

そして使用する側の性格、これからその店が進む方向性までも考慮し

仕立て上げてくれます。

最近、お預けした屏風が新たな命を吹き込まれ帰ってきました。

 

この色彩と「間」

そして使い手を考えての補強とちょっとした驚き

 

全てが理にかない、携えた美は熟慮して頂いた思いが伝わります。

いやはや水戸に寺門さんがいてくれて本当に良かった。

料亭は設えを整え今日もお客様をお迎えします。

ありがたい、ありがたい、、、、、、、

 

寺門泰清堂

寺門泰三(表具師)

茨城県水戸市五軒町3-3-3

TEL/FAX 029-231-2552

eメール taiseidou333@yahoo.co.jp